昨日のblogは、佐野洋子さんのエッセイを読んでいたせいか、辛口文章だったかな?
でも、佐野さん大好き。
真実も愛も感じるし、自分を甘やかしてはいない。
そう思います。
佐野洋子さん、白洲正子さん、ユトリロの母シュザンヌ・バラドン・・・真実を見抜くような厳しさを持つ女性が好きみたいだな・・わたし。。
全くちかづけはしませんが、、
それを言えば、ショパンと何年かを共にした重要人物、ジョルジュ・サンドも、そういう匂いのする人だ。。な~んて思ってみたりします。
さて・・“おくれの神様”
これは、たしか河合先生が書いていらっしゃった言葉だったような・・・
定かではありませんが、、
知的障害・・と言われる・・(そうですね・・これもいわゆる十字架・・?)そういうものを持って生まれた人。
本人も大変なのかもしれないけど、家族はまず、大変な思いをするのですよね。
県外に住むダウン症の子供さんを持たれたお母さん。
むかーしの生徒さんのおうちで、3人目が出来たと喜んでいらっしゃったけど、生まれてみたら障害を持っていた。
染色体異常なのですよね。
生まれて間もなく死を迎えてしまうケースもあり、医師にそういわれた時、戸惑う親は・・それでもいいのかも知れないと、一瞬思う・・と、吐露されていました。
一生この子と向き合ってゆく自信がない・・ましてや両親揃って元気でこの子をずっと守り切れるのだろうかと、色々な思いがよぎるのだと思います。
上2人は、出来のいい元気な子。
この子たちにも重荷を背負わせてしまうかもしれない。
数年後、この子が5歳ぐらいになった時、「今はこの子が生まれてきてくれて、本当に良かったと思うんです」
と仰っていましたが、それは本心だと思います。
この子を家族として迎え受け入れるまでに、大変な思いもされたと思うのですが、本来忘れてしまいそうな、大事なことを、思い出させてくれるんです。。常に常に。。
上の子たちも、この子を私たちが守る。。と言いきっていました。
生きるって? 優しさって? 真実の思いやりって? ・・・
ものすごく純粋な目と心で、この子は問いかけてると感じるんです。
きっと。。
多くの問いかけがなされ、今本当にすべきことは何なんだろうと、常に問いかけられている気がします。
食事をご一緒させていただいた時、この子がみんなの手を一人ひとり丁寧に拭いてくれるんです。
にこにこしながら。。
こんな優しい気持ちになれるものだろうか・・そう思いました。
先日レッスンの時のお母様との雑談で、ある有名芸能人のお子さんの一人が、なにか障害を持っていらっしゃって大変なのだと。
毎日のようにTVの画面に出ているような人ですが・・・
「それは神様からのギフトですね」
そんな話をしました。
こんなことがあるからこそ、その方はたくさん学ばれるに違いない。
より光を増してゆくきっかけにもなるのだろうと、きれいごとではなく思うんです。
私が大好きな宮沢賢治の童話の中でも、とりわけ好きな「虔十公園林」
エンデも「サーカス物語」という、おくれの神様を持った少女を中心にした物語を書いています。
佐野洋子さんの厳しかった母親が、晩年痴呆になられた。
こうなった後、非常に味わい深い、含蓄のある言葉をたくさん仰っていたようで、これもいわゆる“おくれの神様”なのかもしれないなぁ・・と思ったりしています。
私も幼い頃、近所のお医者さんをなさっているお宅のお子さんが、障害を持っていらっしゃって、「フツウじゃないな・・」と思いながらも、一緒に遊んだり、ラジオ体操したりしていました。
時々お宅にも遊びに行っていたように記憶しています。
おくれの神様
ふたつ良いことさてないものよ
人の心など分からない
まじめはこわい
まじめも休み休み言え
100点でなければダメな時もある
等々・・・
いろいろ面白いこと言ってらっしゃいましたね。
これは「心の処方箋」と言う、ものすごく読みやすい本にありました。
最近の読書はこれ~~
「臨床家 河合隼雄」 「思想家 河合隼雄」
一杯付箋が貼ってあるので、「先生!どれだけああ!って頷いてるんですか?」
って言われちゃいました
でも、何ページかに一枚でこうなっちゃうんですよ。
時々1ページに2~3枚付箋貼る・・て事もありますが、たまーに、ああ~って思って貼って、この状態。
後で何度も読み返す。。
そろそろレッスンの準備しなくっちゃ!
昨日今日とセンター試験ご苦労様です!
もうひと頑張りよ~