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Channel: 米子 西野ピアノ教室
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こころをつかって

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今日は、ちょっと嫌な事を書きます。

なので、読みたくない方はここでやめられたほうがいいかも・・・です。

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物質に恵まれた今の時代、「もの」がたくさんあるせいで「こころ」が置き去りにされることが多いようです。

思い出した本の中からのお話を書きますね。

確か黒柳徹子さんの本だったと思います。

戦争中のお話。

食べるものもなく、やっとの思いで食いつないでる時代。

ご飯(芋とかそういうものでしょうね・・)が終わった後、子供たちがアイスクリームが食べたいという。

それじゃぁみんなで食べましょう、、と、わら半紙に美味しいデザートの数々をかいて、みんなで楽しむ。。。こんな食事風景。

きっと本物のアイスを食べた以上の、大きな印象と感動を子供たちに残したのだと思います。

戦争中のひどい時代、、それでもお母様は、ユーモアと想像力と心の気高さは失われなかったのだと思います。

もう一つこんな時代のお話。

やっと手に入れたターメリックを使って、本当にうすいうすーいカレーらしきものを作った。

みんな大はしゃぎ。。ところが喜びすぎて、作ったカレーを鍋ごとひっくり返してしまい、うすいうすーいカレーは土間に吸収され、露と消えた。

この時の落胆。

家族みんなの、大きなため息。

でもきっと、この鍋をこぼしてしまった本人が、一番残念に思い、みんなに申し訳ないと思っているということが、家族みんなが分かっているから、何も言わない。

どれだけ、「幻のカレー」は大きな印象として残ったことでしょうね。

今もしそうしたとしても、怒られて、じゃあレトルトがあったからそれでも食べようか、、とか、代用品がいくらでもあるから、ここまでの大きな事件にはならないでしょうね。

それはそれで、平和な世の中に感謝すれば良いのですが、なかなかみんなで心を合わせるという事が、より難しくなるんじゃないかなぁと思っています。

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時代はさかのぼりますが、フランス印象派の「マネ」という画家の、「バルコニー」という作品があります。

この絵画は緑色で縁取られた目にも鮮やかなバルコニーに、マネの友人である上流市民階級の芸術家たち3名の男女(奥に影のようにもう一人の人物)が描かれていますが、タイミング悪くシャッターを押した時の写真のように、この3名の視点が全くバラバラであることが、現代社会を表現しているとも言われています。

一緒にいながらに、まったく別のことを考えている。。。

ちょっと怖いですが、そういうことなんだな。。

うすいうすーいカレー鍋をこぼした時のような、家族の一体感はない。

時代的には、マネの方が昔で、カレーのお話の方が現代に近いですよ。

環境が作る、人の心のありようの問題を言っているのです。

今の人がダメというより、物が溢れる世の中に生きる人は、よほど心して「こころ」を使わなければ、心の目くらになってしまう可能性も秘めているのだと思います。

chickchickdash

さらに毒を盛り、そのあととどめの毒を盛っていましたが、あまりにも刺激的だったのでやめておきました~pig

一応保存はしてありますが・・・皆様のお目に触れることはないでしょう。。

なるべくやわらかーく、いかないとね。

では~~


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